商品詳細
織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。軽くてしなやかで、綴織に準ずる格式をそなえていますので、「お茶席向きの装い」と言って間違いないでしょう。芯を入れる必要がないため、軽くて結びやすいという利点もございます。一般的な袋帯に劣らない格がありますので、二重太鼓の帯結びが苦手という方や、柄の位置を気にせずに結べるという利点がございます。八寸名古屋帯の中では、お値段がかなり高めでございますが、自信をもってお薦めできる逸品です。
【品 質】
・老舗 安藤 謹製
・西陣織工業組合産地証明証紙№208
・日本製
・六通柄
・絹:100%
・鱗模様
・生地幅 :約31.0㎝
※現在西陣でこの技法で織れる方はただ一人で、尚且つその方はご高齢の為、いつの日か生産が途絶えてしまうこととなります。だから今現在希少価値の高い織物になっています。尚且つ年々作れる数も減っていますのでお値段も上がっています。
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※今回、この技術で織れる唯一の方が引退されます。ここらクラスの帯を織れる職人さんが辞められるのは寂しいです。
でも、素晴らしい帯を今まで織り続けて下さり感謝です。結びやすく品のいい「織成の帯」。
おひとつお持ちになっていても損はないお品です。
【用 途】
お茶席、発表会、展覧会、観劇やコンサート、旅行やご友人とのお食事会等着用シーンは幅広いです。色無地、江戸小紋、とび柄小紋に合わせてください。粋におしゃれになること間違いないでしょう。
柄は、七宝や菱、紗綾型を織りあげて鱗柄を織りあげています。柄には季節感がございませんので生地的にスリーシーズン結ぶことができます。配色は、すこし明るい鳥のこ色をベースに「白」「月白色」「遠州茶「白藤色」の糸を使い鱗柄を施しています。厄除けにもなる柄です。柄は、幾何学模様ですので、季節に関係なく結ぶことができます。準礼装に結べるのでお茶をされている方には重宝されます。普段から着物で生活をされている方にもお勧めです。
【年 代】
20代、30代から60代というところでしょうか。
【織成袋なごや帯】
この織物は、組織が綴れ織りの一種であり特徴として横糸は生地の端から端まで貫かず必要な部分だけを手織で縫い取ります。これは、京・西陣でも希少の技法です。古い遺品に校倉造りで有名な正倉院蔵「七条織成樹皮色袈裟」があります。又、こちらの技法は、西陣では高齢の職人がただ1人、同技法を受け継いでいるという状況ですので近く、生産が途絶えてしまう可能性が非常に高い、希少な織物になってしまっています。
【安 藤】
西陣織の織元の中でも名門中の名門です。安藤さんとお取引できる小売り屋さんは少なく、室町でもほとんど見かけることはないみたいです。丁寧に丁寧に創作し、そして安売りはされない。もちろん、値段に見合った仕事、ご納得いただける確かな品質です。他にはない匠の手仕事の技が伺えるお品でございます。
お茶席でお締め頂くならば、小寄せのお茶席の連客や運びや格式張らない茶事では、亭主・正客はじめどなたにでもお勧めできます。また、席主とお点前が別となるような大寄せのお茶席では、お点前や半東として亭主より一歩控えてお締め頂けます。親先生と大きなお茶席へ伺う場合にも、親先生より一歩控えて、こちらの帯を選ばれると間違いがございません。
お茶をされていない方で、着物生活をされていらっしゃる方にもおすすめです。