商品詳細
能装束唐織は、西陣を代表する織物「唐織」は綾織地の上に多彩な色糸を使い、 柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、錦地の中で最も高級とされる織物です。将軍など限られた人の装束や能衣装として用いられていた技法です。
黒地に色とりどりでおめでたい柄、吉祥文を施しています。
【品 質】
・山城機業店 謹製
・西陣織工業組合品質表示証紙No.216
・絹52%、レーヨン21%指定外繊維(和紙)17%ポリエステル10%
・日本製
・寿宝尽くし段文
・六通柄
・生地幅 : 約31.0㎝
・長さ : 約4.4m
【用 途】
結婚式、結納、披露宴、宮詣り、お茶会、パーティーやレセプッション、観劇等の正式な場所での着用シーンとなります。黒留袖、色留袖、訪問着、付け下げ、無地などで格の高いお着物に合わせて下さい。
【年 代】
20代から40代くらいまでは大丈夫です。締められる方の雰囲気で年齢幅も変わってきます。
【雪 輪】
「雪輪文様」は吉祥文でありながら、はかなさ、謙虚さをあわせ持つ文様(柄模様)ですから、季節や格も問いません。
雪文様のひとつで、雪の結晶にみられる美しい六角形の輪郭を円形に描いた線文様です。吉祥文ですので振袖、留袖、小紋、帯などに幅広く用いられています。季節も格も問わないお柄ですので重宝します。
【吉祥文様】
縁起がいいとされている植物や物品などを描いた図柄です。晴れ着や慶事の時に使われているお品に施されています。普段使いの品物にもよく使われますが、凶事には使われていません。
【能装束 唐織】山城機業店記述より
能装束は、本来能楽を衣護した公家武家僧侶等上流貴顕の人々からの拝領品を基として作られたものであった。それ故 それ等は有職文様の金襴 錦を始めとして当時の舶載の一級品でありその中からさらに優れたもの相応しいものを採択して舞踊上の効果を上げるという努力がなされた。また現在見られるような着用、着装の形式化は、能が徳川幕府の式楽として制定されて以後であり役柄により装束にいくつかの種別化がなされた。その中でも三番髪物の女役が表着に着用する衣装が唐織であり能装束中最も華麗な物である。この様な能の幽玄美という価値の追求の中から生まれたものが能装束唐織でありそれを応仁の乱以来織技の面から支えてきた西陣の伝統を忠実に踏襲して帯という形で制作されたものが本品である。
【山城機業店】
明治時代以来、西陣のほとんどの織屋は、機(はた)を生業(なりわい)とする店という意味から機業店という名称を使ってきました。しかし、最近になって、古くさいという理由から、ほとんどの会社が、社名から機業店という単語を消し去る中で、時代に流されず、誇りを持って大切にするという気持ちから、守りそのまま会社名として使っておられます。
【お客様に帯の保存とお手入れ方法に関するご注意】
◆帯は必ず春秋年2回、湿気の少ない天気の良い日に陰干しをして下さい。
◆ご使用後は、体温や湿気を発散するために数時間陰干しをして下さい。
◆帯の保管は、湿気の少ない風通しの良い所をお選び下さい。汗、湿りは変色やカビの原因になることがあります。カビはシミ抜きをしても落ちない場合があります。
◆帯の保管時には、ビニール袋、香水の使用や匂い袋が直接帯に触れることは避けてください。変色の原因になる場合があります。
◆防虫剤は帯に直接触れないようにして下さい。2種類以上の防虫剤を使用されますと、変色、シミ等の原因となりますのでご注意下さい。
◆帯に使用しております金銀糸箔の部分には薄紙をあてて保管して下さい。又、硫黄分を含んだもの(輪ゴム等)に触れると金銀糸箔が変色する場合がありますのでご注意下さい。
◆高熱アイロン及び蒸気アイロンは金銀糸箔を傷めますので使用しないで下さい。
◆汚れやシミ等は、お早めにお買い求めの呉服店、専門店にご相談下さい。