夏の着物について
TPOを考えれば話は深く長くなりますので、簡単に夏の着物でお話を
してみたいと思います。
〖素材・生地〗
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- 絽(ろ):透け感があり、涼しげな素材です。
- 紗(しゃ):薄手で軽やかな素材です。
- 麻(あさ):通気性が良く、涼しい素材です。
- 綿(小千谷):柔らかくて肌触りが良いので、快適に着用できます
- 小千谷綿麻:軽やかで涼しげな風合いがあり、暑い夏にぴったりです。
また、カジュアルな雰囲気を持ちながらも上品さを兼ね備えているため、
日常の外出や夏のイベントなど、幅広いシーンで着用できます
羅(ら):羅は非常に透け感があり、軽くて通気性が良い素材です。織り方
が特殊で、まるで網のように透けた状態を作り出します。そのため、真夏の
暑い時期でも風通しが良く、涼しいです。ただ、羅は着物というより、コート
や帯地が多いかもしれません
〖色合い〗
明るくて涼しげな色合いを選ぶと良いです。白や青、薄い緑、淡いピンクなど
がおすすめです。夏ですので明るめのお色優しめのお色が好まれます。
かといって濃いお色が絶対ダメという訳ではございません。綿生地などは紺などの濃いお色もあり、小千谷縮などでしたら紺やモスグリーンもございます。
〖柄〗
さすがに皆様「暑いから洋服にするわ」といわれても仕方がないかと思わざる
おえない状態ですならば、工夫をする。もしくは衣替えを多少変更してでも着物を
お召いただく方が賢明のように思えてきます
工夫をするとしたら
〖インナー〗
和装下着:吸湿性や通気性に優れた素材を選ぶ
襦袢(じゅばん):夏用の軽い素材や、半襦袢といった短いものを選ぶ
伊達締め:メッシュの伊達締めがございます。多少ですが違いはあります。
〖小物の工夫〗
持ち物で見た目が涼し気に感じられ回りも気分がその気になるという相乗効果
が見受けられます。
扇子:持ち歩くと手軽に涼を取れます。
帯留め:夏用の涼しげなデザインを選ぶと、見た目にも涼しく感じられます
〖外出時の工夫〗
日傘:日差しを避けるために使用します。
帽子:着物に合わせた涼しげな帽子をかぶるれば粋でオシャレになります
そして頭を守れるなんて一石二鳥です
水分補給:こまめに水分を摂ることが大切
冷却グッズ:携帯できる冷却スプレーや冷感シートを利用すると良いです
※冷却スプレーは直接お着物にかかってはいけませんので(正絹の場合)
冷感シートを利用されるのは宜しいかもしれません。(あまり締め付けない所に)
雨の日は、雨の日用の草履を履かれた方が賢明です。
むらたやの7月のセールです。
急に帯が必要な方
名古屋帯でしたら仕立て上がりがございます
お時間に余裕がございましたらな夏の帯で袋帯も名古屋帯(未仕立て)
ございます。
お着物も帯によって変わってきます。夏は始まったばかり。暑いですので
堅苦しいことを言わないお席なら涼しい雰囲気でお出かけになっても
宜しいかと思います。(例えば、9月に絽目の分かりにくい帯をしめるとか)
今でしたら、お稽古を浴衣でてな具合に臨機応変に使いこなされたら
宜しいと思います。
ちなみに仕立て上がりの浴衣もございます。
こちらは、ちょっと派手でお値段もお安いのでホントお稽古か、若い方が花火大会
等の催し物、着付けを習い始めの方用にどうぞ
■サイズ
身丈 肩から167㎝
袖丈 49.5㎝
裄丈 68.5㎝
■素材
ポリエステル100%
明日は七夕です。最近は七夕の日は雨が多かったですが明日は晴れの
ような気がします。
七月七日 七夕(しちせき)といって年に一度、牽牛星(鷲座のアルタイ)と
逢瀬を許された織女(琴座のベガ)は、七夕の夜に川を渡るのですが、雨が降り
川を渡れないときはカササギが羽を広げ橋とし、織女を向こう岸へ渡らせてく
れるという伝説がございます。
七月七日の夕方を表して七夕と書き、棚機(たなはた)にちなんで
七夕を「たなばた」と漢字読みに変化したと言われています。
今年はカササギの羽を使わずに会えると良いですね。