【白生地からお好きなお色に】
そんな企画を考えてみました。
お茶をされている方は、とにかく無地が必須となっています。
≪花更紗≫
【更紗模様】
インドで作られ始めたというのが『更紗』です。シルクロードに乗って
西へ東へ運ばれてその異国情緒で人々を魅了し、それぞれの国で独自の
発展を遂げました。日本も『和更紗』と呼ばれる日本独特の更紗を発展
させ現代に伝わっています。
こちらの柄は少し大きめに感じられますが、華やかにも感じます。
明るめのお色にされると良いのではと思います。
地紋が変わればお色の出方が変わるかもしれませんがこのようなお色も
素敵でお勧めです。
白生地から無地に染める良さは、個人の好みや用途に応じてお染いただける
ことです。そして、個性や特別感を出せるという利点にあります。
具体的には
1.お好みの色を選べる 白生地に自分の好きな色を直接染めることで
既製品にはない自分だけの色合いの無地の着物を作ります。 特に特別な場や
普段着で使いたい特定の色がある場合、イメージにぴったりの仕上がりとな
ります。※紋意匠柄によって多少お色の見え方が違っては見えます。
≪菱取桐竹鳳凰文様≫
【品 質】
絹 | 100%使用 |
生地 | 丹後ちりめん |
日本の絹 スタンプ |
有り |
柄 | 菱取桐竹鳳凰文様 |
生地幅 | 約38㎝ |
11月ともなれば、寒さも感じます。11月限定ではなく考えてみました。
さてこれからのお茶席には、どのような色無地を選んだらいいのでしょうか?
☆場の品格やお茶の精神を尊重しつつ、控えめで美しい考えを心掛けること
が大切です。
1.控えめで上品な色選び
お茶席は静寂や和の美しさを大切にする場なので、淡い色や落ち着いた色が
適しています。紅葉の色、春なら若草の色など)を選ぶと良いでしょう
2.紋を入れる
お茶会では、正装として色無地に一つ紋を入れるのが一般的です。一つ紋を
入れることで格が上がり、フォーマルな場にも相応しいとなります。
抜き紋・縫い紋がございます。抜き紋が格がございます。
3.心を落ち着ける、控えめな姿勢で
色無地の着物は、派手さよりも心の静けさや品を大切に考えます。 お茶席に
おいても、派手な振る舞いは避け、丁寧で落ち着いた立ち居振る舞いを心が
けて、着物と場の雰囲気が一層引き立ちますます
色無地についてお話をしてきました。
そこで、紋とグシについても触れておきたいと思います。
私どもの地域は、紋を入れると自ずとグシも入れるのが普通となっていますが
地域によってはグシを入れない地域もございます。
いわゆる紋とグシはセットではないんです。
≪紋≫
「紋」は着物や羽織に家の紋を入れそのお家を表すシンボルのようなものです。
家紋が一般的ですが女紋というものもございまして女性が結婚した後も実家の
家紋を使い続けるための特別な家紋のことを言います。一般的には、結婚して
夫の家に入ると、女性も夫方の家紋を使うことが多いですが、日本の伝統で
女性が代々伝わった紋(実家)を「女紋」として身につけることが許されてき
ました。紋には、染め抜き紋、刺繍がございます。これは、礼装に格式を持た
せるための重要です。
≪グシ≫
「グシ」とは、着物の特定の場所にの折りや縫い目を強調した部分に入れます。
特にフォーマルな着物や羽織では、紋を入れる場所が「グシ」に位置している
ことが多く、紋がより見えやすく、きれいに見えるよう工夫されています。
≪紋とグシの関係性≫
紋が着物における象徴的な意味を持つのに対し、グシは紋を適切に、正しい
位置に配置されるようにサポートする役割と共に格のあるお着物だからこそ
全体をきれいに見せるための抑えの役割も担っています。グシの目が細かい
ほど上手なお仕立てと言えるのではないでしょうか。グシがあることで全体
に品位ある仕上がりとなっていきます。フォーマルなシーンでの格を一層高
めることができます。
かといって紋を付けると必ずグシを付けるわけではありません。 グシは紋が
付いた格のある着物をより良く見せるための付属品となります。なので必須
ではありません。しかし、留袖や喪服、黒羽織・男性用の黒紋付の長着と
羽織には必ずつけます。
特選無地付下げ [鎌倉友禅作家/坂井教人・八掛付き]
「鎌倉友禅」とは、凛とした決意が感じられる気品ある友禅です。それを
生み出した方が坂井教人先生。この無地付け下げの作者です。その先生の
モチーフは「かたくりの花」や「水芭蕉の花」、風景では木場風景・オーロラ
などです。その方の作品の無地です。主張しすぎないように地紋でかたくりを
施しています。全体に地紋の「かたくり」が施されているのではなく裾
(上前・後・下前・衽)とお袖(左の前・右の後)にあり他は、地紋がなく、
すっきりとしていて帯も合わせやすい感じになっています。「かたくり」の凛
としたたたずまいが上品です。お茶席や結婚式や入卒などの式典などに重宝
すると思います。
色違いの特選無地付下げ [鎌倉友禅作家/坂井教人・八掛付き]
これからもし作られるとしたら、初釜向けに訪問着でしょうか。
それともやはり、いつでもオールマイティーに使える色無地でしょうか。
考え方はその方によってそれぞれございます
特選袋帯【河村織物謹製】「本手織りの逸品 河村つづれ」
【品 質】
・河村織物 謹製
・日本製
・六通柄
・本手織り
・生地幅 : 約31.0㎝
・長さ : 約4.4m
特選西陣織袋帯【加納幸謹製】「縦雲取草花文様 金色・六通柄」
【品 質】
・加納幸 謹製
・西陣織工業組合品質表示証紙No.440
・絹 80%、ポリエステル・レーヨン・指定外繊維(和紙)5%
・日本製
・縦雲取草花文様
・六通柄
・生地幅 : 約31.0㎝
・長さ : 約4.5m
正絹西陣織袋帯 【帯清謹製】「植物や自然の柄文様」
【品 質】
・帯清 謹製
・西陣織工業組合品質表示証紙No.161
・正絹 (絹100% 、金属糸等使用)
・日本製
・六通柄
・松・梅・桜そして四季の花
・生地幅 : 約31.0㎝
・長さ : 約4.4m
特選西陣織袋帯【京藝謹製】「白眉・吉祥文様尽くし
【品 質】
・京藝 謹製
・西陣織工業組合品質表示証紙No.1893
・絹80%、
綿・指定外繊維(和紙)ポリエステル(金属糸風)20%
・日本製
・六通
・鳳凰・華文や「松・桜・菊」などの柄の組み合わせ
・生地幅 :約31.0㎝
・長さ :約4.4m