9月からの単衣向き着物~文化的価値の着物

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8月も終わりに近づいてきました。

9月は単衣の時期です。そして台風、雨、今まさに台風が接近しています。
先日から庭の鉢を一か所にまとめ飛ばないように工夫をしたり、出入り口の
鉢植えは店の中に入れたり、重たい鉢はそのままで・・・・・とか
自分なりに対処しました。

どうしても湿気が気になるところです。

正絹のちりめんですと湿気で縮んだりして表と裏(胴裏と八掛)に狂いが
出てきます。年数が経つとそれだけ狂いが広がる可能性がございます。

先日、留袖を持参されたお客様なのですが、比翼地が表から(裾)出ていて
流石にまずいから直して欲しいとのご依頼。

よくよくお話を聞きますと、お品は50年くらい前のお品、度々の丸洗いは
出してはおらず、掛けてしっかり汗を飛ばして仕舞っていたとのこと。
状態は悪くなかったのですが、表は正絹でしたが、比翼地が化繊のようでした。

だからなのか表が縮んでいました。

お袖の比翼地もたるんでいましたので一緒に直すことといたしました。

 

このように、着物って直してご利用いただける。優れた衣料品です。
染め替えもできます。
結構「きもの」に対する価値を日本人より海外の方のほうが理解して
いる場合がございます。

豊かな伝統、美しさ、そして文化的な価値にあると思います。
着物の魅力とは・・・・・・・・・

【茶屋辻文様】

 

  1. 美しいデザインと織り: 着物のデザインや柄は、日本の四季や自然を
    反映しており、一枚一枚が芸術作品のようです。絹や麻、綿などの
    高品質な素材を使い、職人の手によって丁寧に作られます。特に、染
    めや織りの技術は代々受け継がれており、着物の模様にはそれぞれ意味
    が込められています。

  2. 伝統と文化の象徴: 着物は日本の歴史や文化を体現しており、特別な行事や儀式で着用されることが多いです。結婚式や成人式などの重要なライフイベントで着ることで、その日が特別なものとして記憶に残ります。また、茶道や華道といった伝統芸能とも密接に関連しています

  3. 着こなしの美学: 着物を着る際には、長襦袢をきれいに着られていたら自ずとお着物も襦袢に添ってきれいにお召しになれます。それから帯を締めることで身も引き締まるそんな気分にもなります。着物をきれいに着られるとその人の内面の美しさや礼儀が際立ちます。


    【浴衣】


    【夏の付け下げ】

    紬 【板場友禅】社交着としてお勧めのお着物

  4. 季節感と適応性: 着物は季節に応じて素材やデザインが変わるため、一年を通じて日本の四季を感じることができます。例えば、夏には涼しげな絽や紗の着物、冬には暖かい縮緬やウールの着物が選ばれます。


    特選小紋 京染め[型染め・とび柄]
    特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「能衣流水模様・織成なごや」

    織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。軽くてしなやかで、綴織に準ずる格式をそなえていますので、「お茶席向きの装い」と言って間違いないでしょう。芯を入れる必要がないため、軽くて結びやすいという利点もございます。一般的な袋帯に劣らない格がありますので、二重太鼓の帯結びが苦手という方や、柄の位置を気にせずに結べるという利点がございます。八寸名古屋帯の中では、お値段がかなり高めでございますが、自信をもってお薦めできる逸品です。

     

    【品 質】
    ・老舗 安藤 謹製
    ・西陣織工業組合産地証明証紙№208
    ・日本製
    ・六通柄
    ・絹:100%
    ・能衣流水文様 青海波
    ・生地幅 :約31.0㎝

    ※現在西陣でこの技法で織れる方はただ一人で、尚且つその方はご高齢の為、
    いつの日か生産が途絶えてしまうこととなります。だから今現在希少価値の
    高い織物になっています。尚且つ年々作れる数も減っていますのでお値段も
    上がっています。とそれは昨年までのお話。
    今ではほんとに辞められたのでこの技法を継ぐ方がいらっしゃいません。

    貴重なお品となってしまいました。

    【江戸小紋】江戸小紋(正絹・未仕立て)【家内安全柄・薄緑色】

     

  5. 持続可能性: 高品質な素材で作られる着物は、長く大切に使われ、何世代にもわたって受け継がれることができます。修繕や仕立て直しが可能なため、着物は非常に持続可能なファッションアイテムといえます

着物は、日本文化の象徴的な存在で民族衣装です。その豪華絢爛さは海外の方を
魅了しています。

伝統芸能もその中の一つといえましょう。日本人は自信をもって着物をもっと
お召しになって、楽しんで毎日をより良い生活にしていきましょう。

九月は単衣のお着物です。

長月(9月)は、秋の始まりを感じさせる季節で、着物の選び方にも工夫が求められます。この時期の着物選びでは、少しずつ涼しさが増す気候を考慮しながら、秋の風情を取り入れたデザインや色合いが好まれます。

お月見もございますので、こちらの帯はお勧めです。

西陣織九寸名古屋帯 【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」

重陽の節句もございますので菊の柄も施されているのが
貴重かと思います。
正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]
紋意匠に三日月の月象紋をとび柄で施した無地感の小紋です。
ちょっとしたお茶のお稽古や気軽なお茶会などにお召しいただける着物です。
月(三日月)をモチーフにしていますので女性らしい優しい雰囲気です。
袷にしても単衣でもどちらでもお仕立てが可能です。

 

夏の仕立て上がり名古屋帯と9月のお月見向けの着物と帯

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8月になりました。

蓮の花
仏教の象徴として用いられ、清らかさや悟りを象徴します。
お盆の時期に蓮の花が咲く場所では、蓮の花を観賞しながら
先祖の霊を偲ぶという形の行事や、蓮の花をテーマにした
お盆の祭りが行われます。

日本人にとってお盆はご先祖様がお戻りになるときです。
そして供養するためのお祭りです。

お盆は、仏教に由来し、主に7月中旬から8月中旬にかけて
行われています。地域によって日程が異なりますが
一般的には8月13日から16日が「お盆」として広く認識され
ています。

盂蘭盆会とは

 

  • 迎え火(むかえび): お盆の初日に、先祖の霊を迎えるために灯す火です。
    庭や玄関先で焚かれます。
  • 提灯(ちょうちん): 家の入り口や墓地に提灯を灯して、先祖の霊が迷わず帰って来られるようにします。仏壇の横にも飾ります
  • 盆踊り(ぼんおどり): 地域社会で行われる踊りの祭りで、楽しく踊りながら先祖を供養します。
  • 送り火(おくりび): お盆の最終日に、先祖の霊を送り返すために焚かれる火です。
  • 精霊流し(しょうろうながし): お盆の最終日に、先祖の霊を送り出すための行事で、灯籠や精霊馬などを流すことがあります。最近は盆踊りも昔ほどは少なくなった気も致します。しかしながら本日も浴衣を
    お召しになるからと言って下駄をお求めになる方や、久々に浴衣を出したら
    たとう紙がボロボロだったから買い替えに来られた方がいらっしゃいました。最近は仕立て上がりの浴衣も置いてございます。夏真っ盛りでこれからという時に問屋さんが是非こちらお勧めですと持ってこられました。普段なら正規品しか買わないのですが、見れば質は悪くなくそれ程めだたず、このお値段ならばお客様もお喜びになられるのではと思い購入いたしました。(染料とびや色移りなどです。目立ちにくいので気にならないと思います。)

    通常は¥15,000のお品ですので間違いなくお買い得ではないでしょうか。

     

    ◇すぐ着られる お仕立て上がりの浴衣

    生地はポリエステルなので少々汗をかかれても大丈夫。
    サラっとした着心地
    地のお色は黒で紫とピンクの花以外は殆どが白で施されていますので全体的にモノトーンと感じます。粋でしゃれた感じに仕上がっています。

    ———————–
    ■サイズ
    身丈 肩から167㎝
    袖丈 49.5㎝
    裄丈 68.5㎝

    ■素材
    ポリエステル100%

    他仕立て上がり4点ございます。

    異例の特価価格商品のところにお出ししております

 

浴衣もですが、「夏のお茶会」は今からお仕立ては間に合いませんが
仕立て上がりの名古屋帯でしたら間に合います。

 

来年用に作られる方もいらっしゃいますが、このご時世です。すぐお召しに
なりたい方が殆どです。

今からですと、9月の単衣用のお着物やそれに合わせた帯が出ます。
お月見の会、重陽の節句、秋の七草、虫のお宿などと色々な趣向をこらして
おもてなしができます。

大々的にせずとも気楽に日ごろから気兼ねなしのご友人を招いてお茶と
その会にふさわしい点心やお茶菓子をおだしして楽しむ心、ゆとりを持つ
のは大切なことです。

夏には夏用のお草履が良いですね

こちらEVAコルク麻混草履となっております。パッと見はお茶会にはちょっと
と思えることでしょう。しかし白地で着物にも邪魔にならないお草履です。
生地も麻混ですので「夏用」です。夏用のお草履まで分けてご用意されている
方は私共の地域では少なくそれでも夏には夏のお草履でという方に当時は少し
お高くてもお買い求めいただいてましたが、今はそんな時代でもないので夏用
は仕入れないことにしていたんですが、昨日問屋さんが持ってこられたお草履
が微妙に良く正面から見るとお茶席にはうってつけ。しかし底はEVAコルクです。でも軽くて動きやすいのが利点。
あとは、お客様がどうお捉えになるかということでしょうか。
これもまた地域によってや、お茶会の種類によって違ってきます。

夏物のランクの高いお着物にはお勧めは致しません。
小紋や紬、木綿の着物、小千谷縮などには素敵になるのではないでしょうか。
また、おしゃれに、粋にお召しになりたい方にはとても履きやすく合わせやすい
お草履です。

9月からのおすすめの着物

正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]

紋意匠に三日月の月象紋をとび柄で施した無地感の小紋です。
ちょっとしたお茶のお稽古や気軽なお茶会などにお召しいただける着物です。
月(三日月)をモチーフにしていますので女性らしい優しい雰囲気になります。
袷にしても単衣でもどちらでもお仕立てが可能です。色合いは、おとなしめで
す。控えめにという点では、「月」という雰囲気にぴったりです。
明るく淡いパープルグレー
おお月見の日にも良いお着物かもしれません。
帯は、

西陣織九寸名古屋帯 【佐々木染織謹製】「黒地に菱の中にウサギや菊」

お月見にもってこいの合わせ方です。
さりげなく着こなすおしゃれな名古屋帯です。帯地の織も変わっています。
柄は、菱の中にウサギや菊といった秋の単衣から春先までずっと結べる
重宝するお品となっております。かわいらしさの中にも優しく粋な表情を
持っています。気軽に結んで、おしゃれを楽しんで頂ける帯です。
メリハリのある組み合わせができますので、華やかな感じにもなります。
また、上品にもなります。無地、江戸小紋、とび柄小紋、紬等色々と気軽
にお締め頂けます。

【品 質】

 絹 100%
生 地 丹後ちりめん
日本の絹
スタンプ
有り
 柄 紋意匠生地に三日月のとび柄
 色 白緑 淡いグリーン
製縫地 日本
染色地 日本
量目 700g
長さ 13.2m
生地幅 37.5cm

 

帯でおすすめが

特選八寸名古屋帯【繧繝霞・博多織物・全通】

 

 

春夏秋冬オールシーズン使える八寸名古屋帯です。「繧繝霞」その名の通り
まるで霞がかかているように色がやんわりと水平に変わっていくのが特徴です。
この帯の場合裏地を付けなくても仕立てられるほど強度がありながら透け感が
ございます。その上とても軽い帯です。帯地自体には「柄」と呼べるものはなく
玉虫色調のボカシのみで表現されています。発色もよく、見る角度によって色あいが異なり様々な表情を楽しめます。横糸の束を織る前にグラデーションになるように染め分けてあります。よってより動きが均一ではありませんが色糸が変化する
美しい織に仕上がります。
1年中使えるので持っておくと非常に便利で重宝していただけています。

小紋の上から高級な浴衣帯としても締められます。

9月になれば重陽の節句がございます。
毎年9月9日に祝われる日本の伝統的な行事のことです。
この日は「九」の数字が重なることから、「長寿」を願うお祭りとなっております。

五節句の一つです。