着物を着られる時に右前・左前と言いますが、その言葉の使い方を
誤解していらっしゃる方も少なくありません。
ご存知の方が多いかもしれませんが、今一度お話します。
ご自身で着られて、上にくる方が前と思われている方がいらっしゃいます。
着物を着られる場合、前とは胸に近い方を言いますので右前が正解です。
そして、右前であるわけは、ほとんどの方が右利きということで、
右手がすぐ懐に入れられて懐に入っている小物をすぐ取り出せるという
合理性が必然的にルールを生み出し、作法になったといいます。
「生きている方は、右前。亡くなられた方は左前。」というのは
勿論、ご存知でしょう。
転じて、財産が傾くと死に近くなるという意味から「左前になる」という
言葉が使われます。
また、品物が使い物にならなくてオシャカになるとかオシャカにしたと
言います。これは、お釈迦様が左前の着物を着て寝ている所からきた
ものです。
先日は、小紋のお薦めをしましたので今回は、帯のご紹介です。
藤原織物の名古屋帯です。
お色がきれいですので、これからの季節に映えるのではと思います。
九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「有職文様段・六通」
年齢を選ばない名古屋帯です。
気軽に、お稽古やちょっとしたお茶会、会食などに是非どうぞ。
正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】備長炭染 全通
モノトーンのお色ですのでおとなし目に感じます。だからこそ
合わせやすい帯といえます。黒地ですが、帯自体が軽いですので
これからの小紋にメリハリをつける際に重宝します。
九寸名古屋帯(正絹)【大光織物謹製】「伊勢型紙浪漫・全通」
こちらは、特に薄くて軽い名古屋帯です。スリーシーズン用ですが、
裏を絽にすれば全通の袋帯にもなります。
気軽に結ばれるなら名古屋帯が良いとは思います。
九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「幾何学模様・菱垣重ね」
幾何学文様ですので結ばれる年齢は関係なくご使用になられます。
合わせる小紋のお色によって色んな表情をしてくれます。
気軽に結べる一本と思います。
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