50代からの秋の単衣向“きもの”

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まだまだ暑いですが、暦の上(旧暦)では初秋となります。
立秋は、だいたい8月の中旬となります。お盆の前の週ごろでしょうか。

秋ときくと少しでも涼しいイメージがございますが、最近は四季があるのか
ないのか良く分からない気候ですね。
立秋は、暑さの頂点です。実際でもホント暑いですよね。
昨日から最高気温をTVで言ってます。また、熱中症にも気をつけるように
と言われています。
暦の上で「秋」でもやはり暑いですが、9月になると着物は単衣です。
だからこそ色目は淡い方が涼しそうで良いのかもしれません。

単衣はあまり着る機会がないから、春(6月)に淡いお色、秋(9月)に
濃いお色を一枚ずつ作っておけば着回しができる。そうおっしゃられる
お客様もいらっしゃいます。
淡いお色でも9月の単衣にされても全く問題はございません。

後は、帯とのバランスでしょう。小物も替えると色々と着回しができます。

私のお薦めの「秋」の小紋

正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

シダの葉を風車のように図案化したような柄です。一概にシダの葉とも
言えず、かと言って何かの花とも言えない。空想上の華とも言えます。

そんな図案の柄は、とにかく単衣にも袷にもお仕立てがしやすいです。
着る時期を問わないというのが使いやすいという利点です。

正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]

紋意匠に三日月の月象紋をとび柄で施した無地感の小紋です。
ちょっとしたお茶のお稽古や気軽なお茶会などにお召しいただける着物です。
月(三日月)をモチーフにしていますので女性らしい優しい雰囲気になります。
袷にしても単衣でもどちらでもお仕立てが可能です。お月見の茶会にも宜しいか
と思います。

特選正絹小紋【東京染め】[貞子好みの図案より・ライトブラウン色]


生地は丹後ちりめんを使用
東京染め小紋です。おしゃれ小紋としてお召しになられても宜しいですし
ちょっともったいないけど道行やコート、羽織にされてもおしゃれです。
できれば、そのまま着物で粋にお召しになって頂きたいと思います。

秋の気配を出したいのならば、こちらの名古屋帯で全体を締めるのは
いかがですか?

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】「有職柄七宝に若松菱 六通」

こちらは、私お薦めの名古屋帯です。
柄は七宝と松、格子です。有職文様ですので結ぶのは真夏以外でしたら
いつでも大丈夫です。上の三反の小紋どれに合わせても大丈夫です。

#小紋 #名古屋帯 #お茶会 #お稽古 #普段の着物 #小森の帯

自粛でも楽しもう~着物生活~

投稿日:

田舎の人は、とてもまじめに自粛をしています。
お年寄りも多いせいなのか、自分自身にもお相手の方にも気を
使って外出は控える方が多いです。

だからこそ、私共のような呉服屋は大変です。毎年している6月の
売り出し催事も取りやめ。7月になると暑いので着物を着られる方も少なくなっています。この辺りでは、お茶をされている方が、絽の
小紋や無地を着られてお稽古やお茶会に出掛けるくらいです。

おしゃれと気安さ、そして涼感が感じられる「小千谷ちぢみ」を
定番で置いているんですが、お茶をされている方が買われるくら
いで、趣味で着られる方はなかなかこの田舎にはいらっしゃいません。寂しいものです。

最近、サイトにアップした夏物の着物と帯をご紹介します。

【小千谷ちぢみ】



画像では、お色の加減が分かりにくいですが、シャリ感があり
素敵です。これからの時期に重宝する一品です。

むらたやお薦めの夏の袋帯です

オフホワイトの地色の帯地に各菱の中に「松・唐華」が金糸銀糸が互い違いに施されています。格のあるお着物に合わせて下さい。

夏の結婚式や夏の正式なお茶席に無地から上のお着物に合わせて下さい。

普段使いの着物はこちらです。⇓

綿のきものです。仕立ては単衣で仕立てます。
着用時期は、6月・7月・8月・9月のお月見の会にも宜しいと思います。普段使いでお召しになられるのであれば、5月にも着用可能です。
是非、着物ライフを楽しんでください。

お勧めの帯は、
気軽に締められるお仕立て上がりの名古屋帯がございます。


お薦めの年代は20代・30代から50代でしょうか。


その方にもよりますが、40代からかなり上まで結べます。


こちらも40代からずっと結べるタイプでしょう。


こちらは、八寸つづれ帯です。
一つ、西陣織ではないと思います。(証紙が無いので)
でも、普段使いには最適です。
年齢は30代から上ですと大丈夫でしょう。若すぎるとお色が寂しいのでかわいそうかと思います。

只今決算SALE実施中ですので是非ご覧くださいませ

単衣向き小紋

投稿日:

きものむらたや からのお薦め小紋です。
これからですと単衣ですかね。
5月ももうじき半ばを迎えます。お仕立てを考えると単衣がお薦めです。

透けない着物で、爽やかな涼し気な感じの着物が好まれます。

正絹小紋 京染め[紋意匠に飛び柄華文]

正絹小紋 京染め[唐織紋意匠に葵文様・薄クリーム色]

正絹小紋[蔦の葉]お色が二色で施されています。優しいお色ですので
これからの季節には、ちょうど良いと思います。

東京染小紋(正絹)≪貞子好みより≫

【品 質】

100%使用
生地 丹後ちりめん
日本の絹
スタンプ
有り
江戸小紋登録
商標証紙
有り
伝統工芸品
証紙
有り
染元 富田染工芸
長さ 13.0m
量目 約700g
生地幅 約38.5㎝

※東京染め小紋 沢村貞子好みより
こちらは、生地も優しいのでどちらかというと単衣にされたら宜しいかと思います
画像より実際にご覧いただいた方が良さが分かります。

正絹小紋【東京染め】[往年の名女優・沢村貞子好み・ライトブラウン色]

【品 質】

100%使用
生地 丹後ちりめん
日本の絹
スタンプ
有り
江戸小紋登録
商標証紙
有り
伝統工芸品
証紙
有り
染元 富田染工芸
長さ 13.4m
量目 約720g
生地幅 約38.0㎝

※東京染め小紋 沢村貞子好みより

小紋にされても良いですし、コートや羽織にされてもおしゃれです

合わせやすい名古屋帯です
九寸名古屋帯(西陣織)【藤原織物謹製】
「紹巴織り華唐草柄・淡いクリーム色・総通」

西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「三色段に桜・全通」

淡黄色と青磁鼠色と薄青色の三色段の続きに桜が施してございます。
帯は、軽く何処を出されても良い全通となっておりますので締めやすい
です。国の象徴の桜が施されていることによりスリーシーズン(夏以外)
お召し頂けます。

 

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この度、セールを始めました。
是非、ご覧ください

織成名古屋帯について

投稿日:

【織成袋名古屋帯】
平織組織の紋織で綴れ織りの一種です。
本来、綴れ織りは緯畝の平織で、地を表す地緯糸を用いず、色緯糸を折り
返して織るためにハツリ孔を生じますが、織成は地緯糸と文様を表す色緯糸
の2種の緯糸を用いて交互に折るため緯畝やハツリ孔が見られません。
正倉院裂にもみられる技法です。

こちらの「織成」の技法で織れる方はご高齢で、今、おひとりしかいらっ
しゃらなくて(私が問屋さんからおききしたところ)、その方がお亡くなり
になられたらこの技法を受け継ぐ方がいらっしゃらないということで大変
貴重なお品となっております。


今“きものむらたや”にございますのはこちらの色合いの織成袋なごや帯
です。
明るめのお色が宜しければこちらもございます

こちらは、私共が買い求めなかったお品ですが、問屋さんに聞いてみる
ことも可能です。

【紹巴】
名物裂の一つです。
千利休の弟子である、里村紹巴が所持していたとこからこの名があると
言われています。経、緯ともに強撚糸を用いて、細かい横の杉綾文や山形文状
のを地紋を出し、幾何模様や花や唐子が遊んでる様子を文様化したものもござ
います。現代では、帯地に作られています。

特選西陣織九寸名古屋帯【藤原織物謹製】「紹巴 ぶどう笹蔓文 六通」

【品 質】
・藤原織物 謹製
・西陣織工業組合産地証明証紙№107
・日本製
・六通柄
・絹:90% ポリエステル:5%
レーヨン(金属糸風):5%
・紹巴のぶどう笹蔓文
・きれいなブルーの地色
・生地幅 :約35.0㎝

西陣織九寸名古屋帯【藤原織物謹製】
「紹巴織り華唐草柄・淡いクリーム色」

【品 質】
・藤原織物 謹製
・西陣織工業組合産地証明証紙№107
・日本製
・六通柄
・紹巴の華唐草
・淡いクリーム色
・生地幅 :約35.0㎝

【装 束】
平安時代の公家の正装から、狩衣などの略装迄の総称です。
古くは、「そうぞく」と言い、儀式や行事の施設を整備することを指し
季節によって変える調度品のことを言っていましたが、その後、服装を
整える意として用いられるようになりました。
男性の装束は衣冠、束帯、布袴(ほうこ)、直衣(のうし)、狩衣がござい
ます。女性の女房装束、子供用の童装束などがございます。

特選西陣織袋帯【山城機業店謹製】「寿宝尽くし段文」
能装束唐織


【品 質】
・山城機業店 謹製
・西陣織工業組合品質表示証紙No.216
・絹52%、レーヨン21%指定外繊維(和紙)17%ポリエステル10%
・日本製
・寿宝尽くし段文
・六通柄
・生地幅   : 約31.0㎝
・長さ       : 約4.4m

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明日よりいよいよセールが始まります↓

ご質問があれば遠慮なくこちらからどうぞ。お問合せフォームです。

単衣向きの小紋と帯

投稿日:

6月・9月は単衣のきものです。
しかし5月になれば、まぁまぁ暑いです。だから皆様工夫をして
着物を着られています。
夏の襦袢に半襟だけを替えたり、横絽ではなく縦絽の襦袢にしたり
麻の襦袢にされる方もいらっしゃいます。

6月は確実に単衣ですが、5月が微妙ですので皆様、頭を悩ませます。
お茶の世界は(社中によりますが)きちんと伝えられたように着物を
お召しになられます。

暑くても涼し気に着られているんです。さすがですよね。

今は、お茶会も自粛ということでなくなることが多いです。
だから、今はいらないわ。とおっしゃられる方もおいでです。
でも、だからこそ今がお買い得かもしれません。

単衣向きのSALEを私どもも考えています。4月半ばまでには打ち出し
ますので楽しみにしていてください。

本日のお薦めの単衣向きの小紋と帯です。



練色の小紋で葵文様です。
淡いお色のとび柄小紋ですので帯によって雰囲気がかわります。
だから、年齢もあまり関係なく着用できます。

お薦めの帯は、名古屋帯、袋帯(堅苦しくない)を合わせられます。

お好みによりますが、こちらはいかがですか?

九寸名古屋帯(正絹)【大光織物謹製】「伊勢型紙浪漫・全通」


しなやかに織り上げられたグレーをベースにした帯地です。透け感のある
薄い織り地ですので4月頃より秋頃までスリーシーズン締めていただけます。
そして、軽いです。上の小紋と合わせると優しい感じになると思います。
帯締めで全体を締めるとまとまりが良いです。

西陣織袋帯【弥栄織物謹製】「更紗丸華文・スリーシーズン袋帯」

帯地は軽くてしなやかな風合いですので、締めやすく、重さをまったく
感じさせませんので長時間結ぶときには重宝します。こちらの袋帯は
重たい雰囲気の着物には合わないと思います。
今回ご紹介した単衣向きのとび柄小紋などには大変合わせやすくましてや
これからの時期にはぴったりです。

お茶会、お稽古に是非お使いください。

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自粛の中楽しい事、上達したい事を見つけて楽しみましょう。
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付下げとは~お薦めのきものと帯

投稿日:

【付け下げの語源】

「付け下げ」は、着た時に前から見ても後ろから見ても柄が上を向いています。
小紋は、一方付けといって、板に張った白生地に端から型紙を送っていくので
染め上がった時に柄は、一方方向を向いています。それを裁って着物にするの
で、前は上向きにすれば後は下向きの柄となります。逆にすれば前が下向きで
後が上向きになります。又は、上前の身頃を中心に、互い違いに上下を向かせ
ようかと考えるのが柄合わせです。

しかし、付け下げは、柄の中に「花や鳥」があればそれぞれ上を向くように
あらかじめ計算して柄付をされています。鋏(ハサミ)を入れる場所は決まっ
ているんです。

この「付下げが」急速に広まったのは、昭和40年代の初めです。
小紋より改まって、訪問着より気軽に着られるというおしゃれ着は、あっさ
りとした柄付の着物でした。

この、付け下げの模様が次第に位を高くして、ついに訪問着代わりに着られ
るまでに至りました。

「肩山や袖山から柄を付け下げる」と言うところから「付け下げ」の用語
がきたとご理解して頂いて宜しいかと思います。

【付け下げ】
帯は参考です。
こちらの帯は加工会社が合わせた帯となります。
私的には今一つパッとしないです。

瓶覗色…いわゆる水色にグリーンやグレーが混ざった感じの綺麗なお色です。
全体的に目立った柄付とお色ではございません。どちらかというとおとなし
めの付け下げになります。

この付下げにお薦めの帯です。
【袋帯】
特選西陣織袋帯【藤原謹製】「彩王朝菱文」


落ち着いたお色がベースになっていて菱型の中に青海波・紗矢型・有職菱
などを織り込んだ中に松竹梅や紅葉・唐華を施してあるお茶席向きの袋帯です。

【付け下げ】

帯は参考です。
こちらの帯は加工会社が合わせた帯となります。

主張しすぎず控えめ過ぎない柄行はお茶席向きです。又、何らかの式典
には重宝する一品です。
こちらの付け下げにお薦めの帯です。
【袋帯】
正絹西陣織袋帯 【秦生織物 謹製】全通


しなやかでありながらハリがあり軽い帯地は、能装束の上衣の水衣のよう
にふんわりとした風合いです。枯茶色(こげ茶に近い)と胡桃染め(こげ茶に
グレーを足した感)との横段に暈し織り上げられた帯地にペルシャ小花紋を
流れるように施してございます。
こんな感じで合わせるとメリハリがあって良いかと思います。

こちらの二つの付け下げでしたら、格のある名古屋帯で合わされても宜し
いかと思います。

【名古屋帯】

特選西陣織九寸名古屋帯【となみ織物謹製】「九百佐賀錦」
こちらの帯ですと二つの付け下げには合います。

「九百佐賀錦」と名の通り絢爛豪華です。帯自体とても軽く締めやすく、
柄は金銀色和紙を使用してますので大変重厚感があります。

【名古屋帯】
特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「市松に梅松柄・織成なごや」


織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる
「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。
八寸名古屋帯ですが、お茶会のきもの(無地、付け下げ、小紋)には
大変重宝します。

 

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明日で最終日です。

次回も色々と考えています。

お薦めの単衣向きの小紋~八掛の意味

投稿日:

八掛と聞いてわかる方、分からない方、色々だと思います。
それは、着物が普段着になっていないから致し方ないことと思います。

でも、知っていて損はしないのでご存知でない方は覚えておいてください。

八掛の八は、「衽、前身ごろ、後ろ身ごろ、袖口」に左右二枚ずつ、合計
八枚に裁ったことからつけられた名称です。

最近よりずっと前になりますが衿先にも同じ布を用いるようになりました。
ですから、最近では八掛というより十枚裁ちですので、十掛けと言うべきな
のでしょうが、やはり、「八掛」が納まりが良いです。

もう暫くしたら、単衣時期になりますが、普通着物は広衿にされますが、
普段使いの着物や長襦袢や浴衣などは、ばち衿にされます。
「筒衿」とも言います。
これは、衿肩回りよりも衿先に行くにつれて衿幅が広くなっています。

私も普段使いの着物は、こんな感じにバチ襟にしています。
結城紬は広衿にしていますが、着やすいように背中心から胸元近くの衿迄
着やすいように折って軽く縫い付けてさっと着れるようにしています。

普段に着られる紬などはそうされていたら便利です。(母から教えて頂きました)

お薦め「単衣向きの小紋」

正絹小紋 京染め[蔦唐草文・淡いピンク]

紋意匠に蔦の葉を流れるように施してありその蔦の葉も染びったで
新緑の季節を表しています。お召の生地ですが、昔のお召と違って
柔らかいですので、お茶席には好まれます。
勿論、普段使いでお友達とお食事にという場合でもおしゃれです。

正絹小紋 京染め[紋意匠に葵唐草文様]


丹後ちりめんを使用し、双葉葵を文様化した柄です。
落ちついた雰囲気の着物ですので、しっとりとお茶会やお稽古にお召い
ただけます。流れる感じに柄を施してございますが、とび柄小紋ですので
無地より上のお茶席には向きません。しかし、裏方のお手伝いですと
十分お召いただけます。色目は落ち着いていますが、紋意匠生地ですので
華やかな感じになります。

正絹小紋 京染め[紋意匠に月象紋のとび柄]


紋意匠に三日月の月象紋をとび柄で施した無地感の小紋です。
月は、美意識を感じる日本人にとって特別なもので「花鳥風月」「雪月風花」
「春花秋月」など自然の美しい景色を代表するものとです。
日々変化する月の姿を眺めて歌に詠んだり着物の柄や工芸品の文様として楽し
んできました。
そんな月象文様のとび柄小紋です。比較的柄が小さく淡いお色ですので
無地感でお召し頂けます。気軽なお茶席、お稽古、ご友人との会食に是非どうぞ。

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お聞きになりたい事がございましたら遠慮なくご連絡ください。
お返事にお時間を頂く場合がございますが、必ずお返事いたします。

着物の右前と左前~お薦めの帯

投稿日:

着物を着られる時に右前・左前と言いますが、その言葉の使い方を
誤解していらっしゃる方も少なくありません。

ご存知の方が多いかもしれませんが、今一度お話します。
ご自身で着られて、上にくる方が前と思われている方がいらっしゃいます。
着物を着られる場合、前とは胸に近い方を言いますので右前が正解です。

そして、右前であるわけは、ほとんどの方が右利きということで、
右手がすぐ懐に入れられて懐に入っている小物をすぐ取り出せるという
合理性が必然的にルールを生み出し、作法になったといいます。

「生きている方は、右前。亡くなられた方は左前。」というのは
勿論、ご存知でしょう。
転じて、財産が傾くと死に近くなるという意味から「左前になる」という
言葉が使われます。
また、品物が使い物にならなくてオシャカになるとかオシャカにしたと
言います。これは、お釈迦様が左前の着物を着て寝ている所からきた
ものです。

先日は、小紋のお薦めをしましたので今回は、帯のご紹介です。


藤原織物の名古屋帯です。
お色がきれいですので、これからの季節に映えるのではと思います。

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「有職文様段・六通」

年齢を選ばない名古屋帯です。
気軽に、お稽古やちょっとしたお茶会、会食などに是非どうぞ。

正絹西陣織袋帯 【吉村織物謹製】備長炭染 全通

モノトーンのお色ですのでおとなし目に感じます。だからこそ
合わせやすい帯といえます。黒地ですが、帯自体が軽いですので
これからの小紋にメリハリをつける際に重宝します。

九寸名古屋帯(正絹)【大光織物謹製】「伊勢型紙浪漫・全通」


こちらは、特に薄くて軽い名古屋帯です。スリーシーズン用ですが、
裏を絽にすれば全通の袋帯にもなります。
気軽に結ばれるなら名古屋帯が良いとは思います。

九寸名古屋帯(正絹)【山田織物謹製】「幾何学模様・菱垣重ね」

幾何学文様ですので結ばれる年齢は関係なくご使用になられます。
合わせる小紋のお色によって色んな表情をしてくれます。
気軽に結べる一本と思います。

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お聞きしたい事があれば下記のお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。
遠慮なくどうぞ質問して下さい。

残心とお薦め着物と帯

投稿日:

「残心」茶の湯の用語です。
お茶をされていらっしゃる方はご存じのことと思います
意味は、
紹鴎(千利休を教えた先生)は
「道具は、取る時よりも置くときにより綿密であれ。」
そう教えていらっしゃいます。
確かに、花瓶でもお茶碗でも、取る時はさほど神経を使わなくても
粗相をすることが少ないものです。
しかし、置く段になって「ガッチャン」と大きな音をたてたり、手を
滑らせたりします。
よく、大工さんの仕事も同じで梯子を上る時より降りる時に、それも後
一段と言う所で足を踏み外して怪我をすることが多いといいます。

幕末の大老、井伊直弼は「茶の湯一会集」で亭主は客の姿が見えなくなる
まで見送る。そして再び炉辺に独座して独服するのが、一会の極意だと
教えています。

残心は、人だけでなく、お道具のたたずまいに至るまで余韻を残します。

お茶事をされた時は、余韻を是非楽しんでください。

こちらは、これからの時期のお茶席に良い着物と帯です
このオフホワイトの帯は、特にわたくしがお薦めです。
お茶席に重宝し、着物の合わせやすいです。

袋帯:正絹西陣織袋帯 【洛陽織物 謹製】 
付下げ:高級付け下げ [正絹未仕立て]

左の小紋:正絹小紋 京染め[地紋おこし染め・ユリの花の総柄模様]
右の小紋:正絹小紋 秋月洋子監修 [格子柄・ダーク・ブラウン色]

左の帯:西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「校倉裂さがら段文」
中央の帯:特選西陣織九寸名古屋帯【河合美術織物謹製】
「納経唐花文・クリーム色・お太鼓柄」
右の帯:西陣織九寸名古屋帯【山田織物謹製】「三彩織格子柄・総柄」

お薦めの名古屋帯

九寸名古屋帯(正絹)【東京染め江戸更紗 富田染工芸謹製】

「市松に染びった柄」
しなやかな帯の生地に江戸小紋・江戸更紗染めで有名な富田染工芸さん
と相談しながら染め上げた逸品です。有職菱の紋意匠生地を使っていて
その帯地には銀糸が織り込まれていますので白生地だけでも十分に価値
があり、その上江戸更紗を上品に施しています。

今こんな時期だから目の保養になればと思います。
気に入って頂ければ尚嬉しいです。

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気になる商品があればお問い合わせください。

 

お茶の心とお薦め着物と帯

投稿日:

茶の心・・・・・「百尺竿頭一歩を進める」
百点満点で満足しないでそれ以上のものを目指す。
かと言って百十点を取るという意味ではないんです。
百尺の缶竿を上りつめて、さらに登れば墜落します。
頂上を確かめた上で少し降りなければならない所を見つけるのです。

千利休が豊臣秀吉を茶に招いた時のお話です。
最高の客来ということで弟子たちは大騒ぎで準備をし、庭や路地などは
塵一つないほどに掃き清めました。
下見に来られた千利休は、暫く眺めていたのですが、突然庭木に手を
かけて、ざわざわとゆさぶりまし。
せっかく掃除をした庭に木の葉が5,6枚パラパラと舞って散りました。
家人は、びっくりしたとの事です。しかしながら、改めて見直すと庭の
風情が格段に良くなっていました。

百達成して戻るのは、手を抜くのではなく風情なのです。
お茶の世界は、特にそうなのだと思います。

お薦めの小紋と帯

こちらは、京染め[江戸五嶋紐監修・ライトパープル色]です。
お茶席に重宝する小紋です。
単衣にされても宜しいかと思います。

合わせる帯は、名古屋帯、しゃれ袋帯などでしょう。


こちらの袋帯を合わせるとメリハリもありおしゃれになると思います。

九寸名古屋帯(正絹)【小森織物謹製】
「有職段文に菊づくし 六通」


しなやかに織り上げられた淡いベージュと半色(はしたいろ)を交互に
段々で表した地をベースに、菊を施した帯となっております。
段々によって、菊の表情が変化してお太鼓に出す部分を変えると雰囲気も
変わります。

今は、自粛ムードですのでお茶会の話を聞きません。
この度、「益田まつり」「万葉まつり」もございません。
3/29日に予定していた桜を見ながらのお茶を出す会もキャンセルとなりました。
ですが、茶道をされている方は、研修会などはきちんとされて日頃から
鍛錬されています。いつなんどき何があっても良いように日々努力をされて
いらっしゃいます。素晴らしいことです。

私も、少しでも皆様にご協力ができればとブログで「きもの」「お茶会」「お茶」
について発信していきたいと思います。

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