着物や帯の柄と言ったら数えられない程ございます。
松一つを取っても色々な形があります。
唐松、磯松、松の花、若松、光琳松などなどです。
寒さの中でも葉を枯らさない松は、強さと長寿吉兆の意味があり、お祝いの席
で非常に喜ばれる吉祥とされていますので数多く文様化されています。
私共の扱っている名古屋帯や小紋勿論袋帯にも使われています。
例えば、こちら
となみ織物の九百佐賀錦の九寸名古屋帯に施されている柄も松です。
こちらの名古屋帯は、九百佐賀錦と名をうつ高品質の名古屋帯です。
小紋だけでなく無地や柄の少ない付け下げに合わせられます。
九月からのお茶席にお薦めです。
こちらは、藤原織物の名古屋帯です。そこに使われている松の柄は
松葉丸文です。
松と梅と笹(竹)、いわゆる松竹梅と葡萄唐草文様です。
おめでたい文様ですので、お茶席向きの帯です。
こちらは、小森織物の若松菱です。
七宝の中に松を施してございます。一見何の柄?と感じられると思います。
それだけ、松の柄は数多く使われています。
色違いの帯もございます。
色が違えば雰囲気も変わって見えますよね。
私どもも、上の帯を仕入れる時これは良いと思いました。
また、同柄があるとは思わず仕入れました。実際、よくよく見れば同じ柄
ではないですか。
きものむらたやの商品は覚えていたつもりですが色が極端に違っていたので
思い出せなかったのが事実です。(T_T)
九月の濃いめの色の単衣や袷に合わせるとメリハリがついて宜しいかと思います。
こちらは、安藤織物の八寸織成名古屋帯です。つづれ織りの一種です。
こちらの帯は、かなり貴重な品です。
こちらの松は、上のブルーの名古屋帯と同じ松葉丸です。ただ、色合いや作風が
違います。この帯の技法は今ご存命の方しか織れません。
よっていつの日か、織成名古屋帯の帯が無くなることとなります。だからこそ
貴重な帯なのです。“きものむらたや”ではついこの間お求め頂いたばかりですので
今現在は在庫としてはございません。でも又違った感じを今のうちに仕入れたいとは思っています。
こちらは、洛陽織物の袋帯です。お茶席向きの柄行です。
松竹梅のがらですがどれも菱型の中に納めています。松は唐松でしょうから
菱唐松という所でしょうか。
松をとってもまだまだございます。そんなふうに柄を楽しみながら着物や帯合
わせをしたらもっと楽しくなるのではないでしょうか。
一度じっくりとご自身の着物や帯の柄をご覧ください。