夏の茶事~夏の着物と帯

夏の茶事と言えば、朝茶が一番思い出に残っております。
若いころお手伝いで毎年先生のお宅に行ってました。そこで
色々と学ばせて頂きました。「おもてなし」がいかに大変か
ということと、その教えがいざという時に役に立つということを。
もの音をたてず粗相なく、流れよく運ばせることがいかに難しいか
ということを。
夏の早朝、午前6時ころからはじめられます。
席入り、初炭、懐石、中立、濃茶、薄茶の順に行われます。

亭主はもちろんですが、お手伝いの方も大変です。物音をさ
せずにことを運ぶ。静かな朝、床の間、掛け軸と花、お道具。
お客様を“おもてなし”する姿勢が素晴らしいと思います。

多くは、正午の茶事(昼会)です。こちらは一年を通して行われ
る茶事です。茶会の招きを受けますと、招かれた先に挨拶をし
ます。当日は、「寄付」に集まり、お客が揃いますと案内を受
けます。「外待合」で亭主の迎付を受け蹲で手や口を清めて席入
りをします。風炉の正午の茶事は、懐石、初炭、菓子、中立、濃茶
後炭、薄茶となります。

茶事に招かれるとなるとやはり絽の無地が無難でしょう。
勿論、絽の付け下げもありと思います。
暑い夏の日の茶事ですので、見た目も涼しそうな着物が好まれます。

お手伝いの方にお薦めの着物はこちらです。

【小千谷ちぢみ】

【小千谷ちぢみ】

【麻の名古屋帯】

 

【仕立て上がりの名古屋帯】

【絽つづれ】

【夏の名古屋帯】

こちらは、黒っぽく見えますが、紺です。

【紺仁綿紬】

【紺仁綿麻紅梅】

 

密にならないようにお茶のお稽古も増えてきています。
この夏のお茶事はどうでしょう。される所は十分に気をつけて
茶事をされることと思います。
是非、楽しんでください。