物には表と裏がございます。例えば、お茶を淹れる土瓶や急須に表裏があるのを
ご存知ですか?把手を右に持ち、注ぎ口を左にします。この時の手前側が裏で、
向こう側が表となります。注いでいる時に、自分の方ではなく、相手の方に見え
る側が表と言うわけです。とにかくお客様から見える方が綺麗で表になるのだと
理解してください。(茶道もお客様に出すときは表を向けて出します。)
又、座布団にも前・後並びに表・裏がございます。一般的に四角い座布団は三方に
縫い目があり一方だけ縫い目がありません。この縫い目のない方が前となります。
表は、房の付いている方なのですが、最近は、両方に房を付けたものをよく
見ます。そんな時は、生地の縫い目で見分けます。生地を重ねた縫い目の上の生
地が下に向けて敷くとおのずと表が上にきます。
この様な事は、学校では習わず、まして教えてくれる方などは、殆どいらっしゃ
らないと思います。そういう私も嫁ぐまで知りませんでした。少しずつ私も覚え
てきました。でも、まだまだ知らない事だらけです。
あまり細かい事にこだわる必要はないですが、知っているのと知らないのとでは、
何かの時にどこかで差が出てくると思います。その様な時の為になればと思います。
ちなみに、紙を折るときは、不祝儀以外は右が上に来るようにしてください。
きものを着ている方の姿を見ると右が上になっています。家の中の戸も右が上に
なっています。ちょっと見渡すと結構あると思います。そう考えながら見渡して
見てください。楽しいですよ。
お嫁入りのときは必ず持たせたいお道具の一つ「喪服のセット」です。
夏・冬の表生地(長着)と長襦袢と黒共名古屋帯
帯締め・帯揚げセット(夏・冬)草履バックのセット
無地も揃えておかれるといざという時には役立ちます。
又、是非晴れ着も持たせてあげてください。着ないから良いだろう・・・では
なく、あれば必ず着ると思います。すぐすぐではなくても親に感謝しながら、
着用後もう一度着れるように染め替えたり、仕立て直される方が増えてきてい
ます。もしくは、お嫁さんに譲ためにお仕立てをし直した方もいらっしゃいます。
きものを着たいという方が少しずつですが、私共地域でも増えてきつつあるのだ
と思います。
着物をどう合わせたら良いか?後始末は?等々、色々とご心配の事が出てくると
思います。そんな時の為に呉服屋があるのです。遠慮せず聞ける知り合いの呉服屋さんを作っておくと便利です。
私もそのような方のお手伝いができるよう、もっと自分自身で勉強していきます。
きものむらたや
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