単衣向き着物と名古屋帯 ~着物の部位名豆知識~

単衣向き東京染め小紋です。
生地も柔らかく単衣に良い風合いでお色も優しい感じです。

光沢のある生地に季節を問わない柄付で帯によって表情が変わるので、
華やかな場所にも落ち着いた場所にもお召いただける小紋です。
この生地にこの柄でとこだわった『むらたや』オリジナルの一品です。
生地        :丹後ちりめん
江戸小紋登録商標証紙:有り
伝統工芸品証紙   :有り
日本の絹スタンプ  :有り
染め元       :富田染工芸

こちらの小紋に合うお薦めの名古屋帯です
メリハリがあって良いと思います。九月からの単衣時期には最適です。
今ですとお仕立て付き20%off~30%offとなっておりますのでお得です・

藤原織物謹製の六通名古屋帯です。紹巴・正倉院唐草文様

【紹巴織】
「紹巴・しょうは」という名の由来に明確な史実がないのは残念ですが、
一説では千利休の弟子の「里村紹巴」から名をとった説があります。
高級品として代表的な「つづれ織」に似ていて、緯糸(ぬきいと)が
経糸(たていと)を包み覆うような織り方であり、緯糸によってのみ、
柄デザインや配色を織り上げています。よってきもの着用の帯として、
締められた時、他の織物の帯と比較すると、緯糸同士の摩擦が大きい
ので「絹鳴り」がして、ゆるみにくく、締めやすいのが特徴となって
おります。更に、最高級の国産絹糸のみが持つ、しなやかさと柔軟性、
伸縮性に優れ、織物として薄くて、軽くて型くずれしにくい、最高の帯の
風合いと締め心地です。

となみ織物謹製の全通帯です。七宝文様の柄が続いていてどこを出されても
いい締めやすい帯です。
七宝文とは、同じ円を円周の四分の一ずつ重ねていく文様で、輪繋ぎの一種
です。「七宝」は仏教で金、銀、瑠璃、玻璃、珊瑚、瑪瑙、真珠の貴重な宝
を指しますが、いつからかこの文様の名になりました。
上品な華やぎを求められるパーティーなどに、品格漂う華麗な存在感を身に
付けていただける柄作品です。

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【着物の豆知識】
呉服の常識語としてよく使っている言葉でも改まって意味を聞かれると返
事に困ることがございます。
この際ですので、若干の点検をしてみたいと思います。

ふき・・・袖口や裾に表より少しのぞいている部分で、これは「ふきかえし」
という意味です。これがあるから、袖口や裾が痛まないですんでいます。
(袷の場合の袖口・裾に八掛が少しのぞいていることをさしています。)

衽(おくみ)・・・身を置くので、置く身が衽になったそうです。
上半身の寸法や形を、この衽で調整するので、和服を仕立てるのに大切な
場所です。だいたい四寸巾と決まっていますが、衿をつけるのもこの衽が
土台になっていて、この部分のおかげで丸みのある着付けができるのです。
(たまに、お茶をされる方は、前幅を少し広めにとおっしゃられます。)

身八つ口・・・発汗作用の多い子供の為にできた脇の口が始まりです。
八枚に裁ち分かれた身頃と袖をしっかりつなぎとめています。夏は、
この身八つ口から入る風が胸と背中にまわり涼しいのです。日本家屋と
同じ発想で冬はこの空気が暖まります。

身八つ口で身幅の調整をしたり、手を入れて衿元や、脇の始末をしますので、
着くずれ予防に欠かせないところです。
胸高に帯を締める方は、袖付けを少なくしています。逆に帯を下目に結ぶ人は
袖付けをよくとって、あまり身八つ口をあけないようにします。

若い方は帯を上目に締められるので袖付けは少なめでその下の身八つ口を
帯でふさがないようにします。何気ないようですが、この身八つ口の扱い方の
上手・下手で装いに品格がでるかが決まってくると言っても過言ではないと思
います。

この様に、少しでも着物の名前や意味合いが分かっていると着物をお召しに
なる上で役に立ちます。

 

きもの むらたや 

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