最近、仕立て屋さんの所でこんなお話をお聞きしました。
それは、昔きものを売っていて、今はその流れできもののクリーニングや
仕立て替えを請け負っておられる方からのお願いでした。
その方曰く
昔、お買い求めされた方からクレームで
「裄の長さが襦袢と違う。着物が縮んだみたい。」と言われ
何とかことを納めたくて
「この着物を直してくれないかしら。」
と・・・・泣きついてこられたみたいです。
仕立て屋さんも、普通ならお受けする所ですが、
伺ったお話では、以前お求めになられた呉服屋さんでは、身長と体重を
言ってそれで仕立ててもらっておられたとのことで、
「154㎝で50㎏できものを仕立てていて、4年前にクリーニングに出して
久々に着ようと思っていたら裄が縮んでいたから前のように直して欲しい。」
と言われたらしいのです。
だからといって襦袢を一緒に持ってくるわけでもなく、
「全てのきものを154㎝で50㎏で作ってあるからそれで直して欲しい。」
とおっしゃられるのだそうです。
それをお聞きした時に、仕立て屋さんと二人で推測するに、
きものは、生地によって縮みやすいものもございますが、そのお着物は、
衿先も縮んでなく裏(八掛)も袋になっていないのに、横(裄の部分)
だけが縮むことは、今まで聞いたことがない。ということで、持ち込ま
れた方は、違う襦袢で合わせられたのではないかしら?と言うことになり、
余りゴチャゴチャ言うのなら、消費者センターに話を聞いてもらったら。と
さすがに仕立て屋さんも丁寧にお断りを入れたみたいです。
長年呉服屋を営んでおりますが、弊社では聞いたことがない事例でした。
きものは、全く縮まないことはありません。なるべくそのような事が
無いように地ならしを時間をかけてしてから裁断する見積もりに入ります。
たまたま、今日も違う仕立て屋さんが、仕立てあがった小紋を納めるとともに
柄合わせそ相談うけました。
寸法どうりにすると、若の柄がずれます。全体で2㎝だすと脇の柄合わせも
綺麗に決まります。どうしましょうか?
というものでした。
一応、お客様におききして、2㎝くらいなら良いですよ。と了解を頂き仕立て
ることとなりました。
きれいに仕立てあがると思います。
きもの むらたや
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