【仲秋の名月】・
今年は、9月29日頃が十五夜のようです。秋の夜空に美しい月を眺めること
ができる日。
夏が過ぎ、涼しくなり始めたこの時期に、満月の夜を見て楽しむのは、日本
の秋の風物詩で、その時に合わせてお茶会をされる社中もあるのでは?
それは、気軽な会なのか?それとも点心を振舞われる会なのか?
「月見茶会」と言えば、
庭に台を据え、その上に萩・芒・桔梗・撫子・葛・藤袴・女郎花の秋の七草
を供え、団子、枝豆・柿・小芋・酒を並べます。そして明かりを消して月の
出をゆっくりと待ちます。
このように月見の茶会は夜がふさわしいのですが、昼間の茶会でも茶箱を
使ってそしてお道具の取り合わせに工夫を凝らせば名月を観賞する雰囲気
はできるかと思います。
点心をお出しするにも月を賞でる心をお取りになると相手の方には伝わる
と思います。
何せ今年は9月29日が「仲秋の名月」月の終わりごろの為、単衣が良いか
袷でも良いのか迷いますのね。この場合は社中の皆様に合わせた方が無難
と思います。どちらでもとおっしゃるならば、その頃が暑いかどうかで決
められてもと良いかと思います。
もしお誂えになられるのでしたら、今からでしたら袷にされた方が無理
なくお仕立ができます。
今回お勧めしている着物は単衣にも袷にもどちらでも対応できます。
きもの
【板場友禅】生地が紬です。柄は友禅染です。黒地に四季折々の花柄模様(唐華)が白抜きで施されているように型染めされてございます。とても手間のかかったお品です。
帯
特選西陣織九寸名古屋帯【都 謹製】「唐草に松竹梅 六通」
しなやかに織り上げられたオフホワイトの帯地に「松」「竹」「梅」に似せたお柄が唐草の上に施されています。
特選博多織紋八寸名古屋帯【本場筑前博多 大倉織物謹製・誠之輔ブランド】
白をベースに正方形のドット柄が幾何学的に配してあり、数色のお色で施されてございます。おしゃれで粋な感じを表現してございます。博多織伝統の平織を利用した織物でございます。
京友禅染高級小紋[染の北川謹製] と
特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】「道長文模様・織成袋なごや」
【きもの】
地色が黒で赤や黄色、ピンクと綺麗な大輪の牡丹と蕾を施してございます。
大胆な構図で、しゃれ感があり粋でオシャレです。気軽なお茶会やご友人と
のお食事会や同窓会などでお召しになられたら素敵に際立つことでしょう。
【帯】
織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる「七条織成
樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法です。軽くてしなや
かで、綴織に準ずる格式をそなえていますので、「お茶席向きの装い」と言
って間違いないでしょう。
結城紬 後染め小紋 社交着としてお勧め
お勧めのお品は、これから使える名古屋帯とお色は優しいお色ですが上品で袷にされても宜しいかと思う小紋。
何といっても、結城紬 後染め小紋です。柄が粋でしゃれてます。その着物に秋らしとなみ織物の名古屋帯を合わせるとその時だけかもしれませんが、だからこそおしゃれ感が増します。しゃれ袋を合わせて観劇などにも宜しいのかと思います。
【帯】
特選西陣織九寸名古屋帯【白綾苑大庭謹製】「源氏香に秋草文様」
これからの季節楽しんでください。