お客様のご主人が60の手習いで始めたお抹茶で今とても熱心に
されています。お稽古は勿論のことお茶の歴史の勉強にも出かけ
ようかと素晴らしい意気込みです。
今、多分70歳近いとおもうのですが、十徳羽織をお召しになること
を許される迄となっています。
この度、炭点前を披露されるということで毎日家でレッスンされて
いるとのこと。(奥さま(先生)が昨日お越しになられて教えてくだ
さいました。)
せっかくですので、私共の所にございました「炭」「多分炉の炭です」
を分けて差し上げました。
昔は火鉢に鉄瓶を掛けていたんです。
その火鉢は今も残っていますが、重たいので使っていません。
中の灰は欲しい方に譲りました。
後ろを見ると時代を感じます(*^-^*)
【十徳羽織】
男性が着用する黒い絽・羅・紗の上衣。 紋は入れず、胸元には共生地
の紐が付いている。単衣仕立てですが、年中着用します。
十徳の丈は正座に合わせてございます。ですから短めです。現在は茶道
の上級者のみが着用を許されている茶人の正装となっています。
春になり少しずつお茶会のお話を聞くようになってきました
嬉しい限りです。そこでご紹介したいのが
<お勧めの帯>
九寸名古屋帯 (正絹)【帯屋捨松 謹製】
人気のブランド帯屋捨松さんの名古屋帯はお茶席にもご友人との
会食にも重宝する一品です。
問屋さんが黒地と紫と二色持ってこられた時に
「黒が合わせやすいので黒地に皆さん流れますよ」と言われます。
分かるのですが、こちらのお色がとても綺麗ですので黒より惹か
れてしまいまいました。紺系の濃いお色やグレーなどに合わせら
れたら上品に、お茶席に結べるのではないでしょうか。
特選西陣織八寸名古屋帯【安藤謹製】
織成(しょくせい)とは綴織の一つです。古くは正倉院に伝わる
「七条織成樹皮色袈裟」という裂地から再現された格式の高い技法。
軽くてしなやかで、綴織に準ずる格式をそなえていますので、
「お茶席向きの装い」と言って間違いないでしょう。芯を入れる必要
がないため、軽くて結びやすいという利点があり一般的な袋帯に劣ら
ない格があります。二重太鼓の帯結びが苦手という方や、柄の位置を気
にせずに結べるという利点がございます。
今回、この技術で織れる唯一の方が引退されます。ここらクラスの帯
を織れる職人さんが引退されました。
今まで、素晴らしい帯を織り続けて下さり感謝です。結びやすく品の
いい「織成の帯」。後世に残る価値のある帯です。
柄の少ない付下げや色無地、勿論とび柄小紋などに合わせてください。
重宝する一品です。お色がスリーシーズン使える発色です。